原発とめよう秩父人へのお誘い (2017年)

福島原発事故から6年。

事故収束には程遠い状況が続くなか、当事者は疲れ、直接被害を受けていない人々の関心は薄れています。

私たちが生きている間に終わりは来ない、取り返しのつかない原発事故だというのに。

忘れてはいけないのはこの事故の責任を誰ひとりとしてとっていない、ということです。

津波の予測もされていたことが明らかになりましたし、警告を発する人々もおり、原子力発電というものの危険性にもっと注意を払っていれば、防げたかもしれない事故でした。

しかもこの事故の原因究明もなされないまま、原発の再稼働がすすめられています。

原子力規制委員会委員長は川内原発1・2号機の審査を通すにあたって、「基準の適合性は見ていますが、安全だとは私は言わない」と繰り返し明言しています。

廃炉費用や損害賠償を国民に転嫁しようという議論もされています。

阪神淡路大震災も東日本大震災も熊本大地震も、予測はできませんでした。

無責任体制のもと、地震大国で原発を動かすということは、自殺行為に等しい。私たちは愚かな選択を、繰り返し続けていくのでしょうか。

愛する土地で、愛する人々と安心して暮らせること、それが未来もずっと続くと信じられること、原発事故によって奪われたものは、そういうものなのです。

未来に生きる子どもたちへの大人の責任として、原発のない世界を目指して活動を続けていきたいと思っています。

まずは真実を知ることから。

ともに学びましょう。

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